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みそ汁

みそ汁「減量効果ないとは断言できず」 関テレの報告書
2007年02月10日06時27分
 フジテレビ系「発掘!あるある大事典2」(放送打ち切り)のデータ捏造(ねつぞう)問題で、番組を制作した関西テレビ(大阪市)が総務省に提出した社内調査報告書で、「調査中」としている「みそ汁ダイエット」(06年2月)についての説明部分が9日、明らかになった。研究者のコメントの日本語翻訳が正確でなかったとしながらも、捏造を認めない理由を「ダイエット効果がないとまで断言することはできない」と記している。

 番組では日本語訳の字幕と吹き替えで、米国・テキサス工科大のキム・サンウー助教授が「味噌(みそ)は大豆製品の中で最も高いダイエット効果が期待できる」「朝食に味噌汁を摂(と)る事はダイエットには非常に効果的」と発言したと紹介された。

 しかし、関係者によると、関西テレビの報告書には、実際の発言が、「発酵した食べ物を、朝、食べる方が消化がより良いと思います」「なぜなら、胃はなんでも消化する準備が整っているからです」という内容だったと書かれている。

 報告書は、「同番組が、キム助教授のインタビュー時の発言を正確に翻訳して、日本語の吹き替え及び字幕を放送したとはいえない」と誤りを認めている。だが、番組全体については、「味噌汁にダイエット効果がないとまで断言することはできない」と、捏造と判断することを避け、「調査中」としている。

 キム助教授の発言は、番組のテーマを支える重要な要素だった。キム助教授は朝日新聞の取材に対し、「私の研究は発酵した大豆と減量を関連づけてはいない」と答えている。

朝日新聞より


ききシリーズ「みそ汁」


味噌汁(みそ汁)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

味噌汁(みそ汁)(みそしる)は、出汁に野菜、魚介類などの具を加えて煮、味噌で調味した日本料理。

日本の食文化において主食とされる米飯や雑穀飯の副食として主要な位置を占める。伝統的な食生活において日常生活(ケ)の食事は「一汁一菜」と表現され、主食に味噌汁(みそ汁)のような汁物と、「菜(さい)」、「おかず」と称される固形の副食を一品ずつ組み合わせるのが一般的であった。主食を食べるに際しての食欲増進の役割をおかずと共に果たすと同時に、味噌に含まれる大豆の蛋白質は、かつての低蛋白の日本食における主要な蛋白源であったし、労働で汗とともに消耗する塩分の補給に大きな役割を果たしていた。西洋料理のスープに相当する側面があるが、狭義のヨーロッパのスープは硬くなったパンに鍋物の汁をかけてふやかしたものを起源とするため、日本の味噌汁(みそ汁)と食事の中の位置づけが多少異なり、より主食的な意味合いが強い。ただし、飯に味噌汁(みそ汁)をかけて食べるいわゆる「汁かけ飯」は、まさにヨーロッパのスープの元来の形に酷似する。なお日本食に慣れていない外国人には味噌汁(みそ汁)のにおいを受付けられない人も多く、注意が必要である。

調理に際しては味噌を加えた後に強く煮立たせると味噌の香りが揮発して風味が減じることに気を配る必要がある。具に入れるものによって名称が変化する。「けんちん汁」、「鱈汁」、「豚汁」「三平汁」など。なお、鍋物を味噌で仕立てた場合には味噌汁(みそ汁)とは言わない。二日酔いに効くといわれる。おみおつけ(御御御付・元は江戸の女房言葉。東京近辺以外の地域では、通じないことがある)またはおつゆとも呼ばれ、おつゆは地方によってすまし汁の場合もある。一般的には日本の一般家庭の朝食時にご飯と共に供される感も強いが、朝食に限らず食事の時の白米のご飯の付け合せの汁物として飲まれている。日本人の食に一番密接している料理ともいえ、欠かすことの出来ない存在である。
東畑朝子の体においしいみその本―みそ汁から和風洋風みそ料理まで、みその健康いただきます!
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みそ汁 歴史
味噌汁(みそ汁)が食卓に登場したのは室町時代の頃と言われている。元々は田舎料理で主に農家などで作られていたものであったが、時期が経つにつれ様々な階層にも次第に普及し、やがて日本人の食卓に欠かせないものになる。料亭で出されることもあるが、たいていは家庭で作られる家庭料理の代表である。かつお節などで出汁をとり、食材・味噌で味を作るという調理法としてはシンプルな料理であるといえる。

調理時間も十分ほどと、食事をする少し前でも作ることが出来る。そのため朝の忙しい時間帯のご飯のお供にと日本家庭で毎日のように作られ・食べられるようになり、日本料理の代表的なものと言われるほど普及したのである。しかし調理法はシンプルながらもこの料理の味は非常に繊細で奥深い。おふくろの味と称されるように、作る家庭によって十人十色の味となるので非常に特徴的な料理でもある。

味噌の種類・出汁のとり方・出汁に使う材料は各家庭レベルで千差万別で、日本人の個々のアイデンティティをも示す食物の代表的な存在にまでになっている。

味噌汁(みそ汁)は、戦国時代に陣中食として普及したとする意見もある。その根拠としては、各地に残る味噌には、戦国武将の考案によるものとされるものがあること(上杉謙信の越後味噌、伊達政宗の仙台味噌など)。そして、保存が利く味噌が陣中では重宝されたこと、また調理が簡単で大量につくれるみそ汁はその過程で考案されたとする意見である。石田三成は、「熱湯に焼き味噌をかき立てて飲めば、終日米がなくとも飢えたることなし」と語ったとの言い伝えもある。


みそ汁 出汁・味噌
使用する味噌は各家庭によりまちまちだが、地域レベルで見ると相対的に赤味噌が好まれる地域・白味噌が好まれる地域などにブロック化することができ、それがそのままその地域の代表的な味噌の銘柄にもなっていることも多い(味噌を参照)。しかし、戦後は流通経路の発達に伴って特に信州味噌が全国的に普及し、これを使う家庭も多い。

出汁は、主に昆布・煮干し・鰹節が多く使われる。これも、各家庭で千差万別であるが、近年は化学調味料の発達から、化学調味料でとる家も多い。

一杯分の味噌の使用量は15gが標準とされているが、好みや使用する味噌の違いなどによって若干幅がある。汁としての塩分濃度は概ね1%程度である。


みそ汁 主な味噌汁(みそ汁)の具
地方風土により様々なバリエーションがある。ここにはほんの一例を記す。


みそ汁 魚介類・海藻類
ワカメ -- 乾物の場合、水で戻し、切ってから使う。塩ワカメは塩抜きをする。
シジミ -- 貝ごと洗って水から入れ、全てが口を開いたら味噌を加える。
アサリ -- 貝ごと洗って水から入れ、全てが口を開いたら味噌を加える。
白子
タラ
アオノリ

みそ汁 野菜・加工品
ナメコ -- ぬめりを落として入れる。独特の舌触りを楽しむ。
大根 -- 水から入れる。厚めの輪切りにするほか、細長く切って入れる場合もある。
えのき
シイタケ
ネギ -- 小口切りにして吸い口として使われる。また、ザクきりにして、主たる具材としても使われる。
ミョウガ -- 小口切りにして吸い口として使われる。
ニンジン -- 水から入れる。
ジャガイモ -- 水から入れる。
ゴボウ -- 水から入れる。豚汁には欠かせない食材。
タマネギ
キャベツ
ミツバ -- 最後に入れる
白菜
カボチャ -- 水から入れる。
油揚げ -- 油抜きのため一度ざるの上にのせ、熱湯をかけるとよい。
豆腐 -- 手の上でさいの目切りにする。手を切ってしまわぬように注意が必要である
納豆 --包丁で叩き割ったり、すりつぶしてから入れることが多い(納豆汁)。
麩--焼き麩。
そうめん--ゆでてから入れる。
もやし
ヘチマ--沖縄地方などで見られる。

みそ汁 肉・加工品
豚肉
ソーセージ--ウィンナーソーセージ。
鶏卵--味噌を入れてから入れる。椀に盛った状態で半熟になるタイミングで入れる。
バター--椀に盛ってから入れる。

みそ汁 沖縄の「味噌汁(みそ汁)」
沖縄の食堂には「味噌汁(みそ汁)」というメニューがあるが、読みは「みそじる」で、大きな汁物椀に豚肉、スパム(ランチョンミート)、豆腐、野菜類、卵などが盛りだくさんに入った汁である。さらにこれを頼むと、どんぶりに盛ったご飯も一緒に出てくるので、注文する際は注意が必要である。なお、沖縄のみそ汁では調理時に油を入れるのが普通である。具に肉が含まれない場合はラードを入れるなどする。これは野菜を軟らかく煮るのに効果があるという。


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