TBSは14日、11日に放送した情報バラエティー番組「サンデー・ジャポン」で、7日の衆院予算委員会で柳沢伯夫厚生労働相の質疑を不適切に編集したと発表した。
同社によると、民主党議員が柳沢厚労相の「健全」発言を質問した直後に、「産む機械」発言に関して謝罪する厚労相のVTRを誤って編集でつなげた。プロデューサーらは「『健全』発言でも謝罪していると思いこんでいた」と話しているという。
同社は14日、柳沢厚労相を訪れて直接謝罪した。(23:16)
柳沢伯夫
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柳沢 伯夫(やなぎさわ はくお、報道等では柳沢 伯夫とも、1935年8月18日?)は、昭和・平成期の日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(静岡3区選出)。現厚生労働大臣。
生年月日 1935年(昭和10年)8月18日
出生地 静岡県袋井市
出身校 東京大学法学部卒業
学位・資格 法学士(東京大学)
前職・院外役職(現在) 大蔵省行政官
所属委員会
・内閣役職(現在) 厚生労働大臣
世襲の有無 無
選出選挙区
(立候補選挙区) 静岡3区
当選回数 衆8回
所属党派(現在) 自由民主党(古賀派)
党役職(現在) 静岡県支部連合会
第三選挙区支部支部長
会館部屋番号 衆・第一議員会館
来歴
静岡県袋井市出身。大蔵省(現・財務省)官僚から政界に転じ、衆議院文教委員長、国土庁長官、金融再生委員会委員長、金融担当大臣を歴任。自由民主党宏池会(古賀派)に所属。 鉄仮面を髣髴させる無愛想な顔がトレードマーク。
政策
金融
金融担当大臣就任当時、「日本の銀行はいたって健全であり、公的資金の投入は必要ない」などと発言し、その姿勢から、経済財政政策担当大臣の竹中平蔵と対立した。
この対立は、そのまま内閣府経済財政諮問会議などの場で議論が繰り返され、最終的には、内閣改造時に柳沢が更迭され、竹中が金融担当大臣を兼務することで決着した。
日本の憲政史上稀に見る「政策の対立による閣僚更迭」となった。
財政
旧大蔵省(現・財務省)出身で、自由民主党税制調査会会長を務めた経歴から、自民党屈指の「増税による財政再建論者」と評される。法人税減税には反対していないが、消費税増税を強く主張しているという。
財政通とされる谷垣禎一や与謝野馨と連携しているとされたが、一方で彼らとは一線を画す立場とされる安倍内閣に入閣した。
労働
以下の内容の「ホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ)」法案を強力に推進した。
一定時間を超える残業代の支払いを行わない(サービス残業合法化)
週40時間労働基準の撤廃
雇用者の健康管理義務削除・労災対象からの除外(過労死合法化)
非正規雇用の正社員化を法案から除外
柳沢厚生労働大臣は同法案関連法案を2007年1月25日の通常国会へ提出することを目指したが、サラリーマンだけでなく他の国民からも
日本の輸出依存度は10%に過ぎないので内需を冷やす分だけ成長率を下げる。あまりに輸出企業(経団連で力を持つキヤノン、トヨタか?)の利己的利益に偏った法案
自民党は経団連などの財界から政治献金欲しさに国民を裏切った--などと世論からの総反発を受けた。
(商業メデイアは7割反対と報じていたが、操作の介在しないインターネット世論調査では郵政造反議員復党問題の14倍の投票数を集め、9割近くが反対であった)
安倍内閣の支持率が急低下し、自民党内部から批判がでてもなお、諦めず厚生労働大臣として強行しようとしたが、安倍首相が審議見送りを決定し、見送られることとなった。
現在も同法案の実施を推進しており、2007年1月現在、広範囲な国民世論の強い批判を浴びている。
評価
『アジア・ウィーク』誌において、「アジアのパワフルな政治家」第8位に選ばれ、『ビジネス・ウィーク』誌でも「アジアの星」に選ばれた。
人柄
座右の銘は「交友須帯三分侠気」。
趣味は謡曲、オペラ鑑賞。
略歴
1954年 静岡県立掛川西高等学校を卒業。
1961年 東京大学法学部を卒業、大蔵省入省。
1971年 在ニューヨーク領事となる。
1978年 内閣官房長官秘書官となる。
1980年 衆議院議員に初当選。
1995年 衆議院文教委員長、行政改革推進本部事務局長となる。
1998年 国土庁長官、金融再生委員会委員長、衆議院厚生委員長となる。
2001年 金融担当大臣となる。
2002年 竹中平蔵経済財政政策担当大臣との路線対立から金融担当大臣を更迭される。後任は竹中が兼任。
2003年 自由民主党政務調査会会長代理に就任。
2005年 自由民主党税制調査会会長に就任。
2006年9月 厚生労働大臣に就任。
2006年10月 宏池会(古賀派)副会長に再任。
著書
『赤字財政の10年と4人の総理たち』(日本生産性本部)
関連項目
自由民主党
不二家
ホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ法案)
柳沢伯夫